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第124回日本皮膚科学会総会に出席してきました

[2025.06.27]

6月のはじめ、横浜で開催された日本皮膚科学会総会に参加してきました。1年に1回開かれますが、規模が大きいので会場の確保できる京都と横浜での交互の開催です。いつものように土曜日の診療が終わってからJR快速に乗り会場のパシフィコ横浜へ。土曜日の講演に行くときは何かいつも雨が多いように思うのは偶然でしょうか?最寄りのみなとみらい駅に降りるとある製薬会社の広告が溢れていました。企業側も気合いを入れているようです。今日の目的は夕方からのイブニングセミナーで、当院でも大小2台稼働しているUSHIOのセラビーム関連の講演です。前半は紫外線による皮膚治療の長い歴史(ヒポクラテスまでさかのぼって!)や光治療の原理などが中心でした。後半は福岡県の開業医の先生による実際の使用例の提示が中心です。他の施設での経験やコツを共有できるのはいつも有意義です。この日はクリニックに仕事が残っていたので全員懇親会には出席せず帰りました。翌朝は5時起きで再び横浜に向かい、8時からのモーニングセミナーに出席です。勝田台で開業されている先生などによる講演で紫外線によるアトピー性皮膚炎などの痒みへの紫外線治療などの経験を聞いてきました。もちろん質問もしてきました。セラビームは子どもの頑固な掻きむしりにも有効です。その後は爪白癬診断キットなどの講習で、実際のキットを使うハンズオンセミナーと呼ばれるものです。当クリニックでは爪白癬の検査には独自の方法(チューブ法)を用いており正確性や感度の点では困っていないのですが参考にはなりました。続いて大きな学会では恒例の文化講演と呼ばれる皮膚科の枠を超えたゲストによる講演会で、今回はプロゴルファー松山英樹選手と組んで世界で戦ってきた進藤大典元キャディによるお話しです。学会の会長がゴルファーなんですね、きっと。進藤キャディのステージを広く使ってドラマチックに展開されるお話には引き込まれ、思わずもらい泣きしました。じつは最近大スランプなのですが、あの松山選手もスイングに悩むことがあるんだなー、頑張ろうと勇気をもらってメインホールを出て歩いていたら、ようっと声をかけてくれたのは月1回の勉強会も一緒にしている千葉大皮膚科の先輩です。松山選手もスイングに悩むんですねーと言ったところ、「ワコとは次元が違うよ」と一言。そりゃそうですが。最後に日本への導入が期待される疣贅(いぼ)の治療器の日本での治験を担当された順天堂大学の先生の講演を聞きました。会場は立ち見も出るほどの盛況で皆さんいぼの治療には苦労されている様子がうかがえました。今回はこれで帰りました。実は日本皮膚科学会の総会は各分野のスペシャリストによる教育講演がメインなのですがあまりに多く(70本以上!)、会場も分散するので登録した日本皮膚科学会会員はオンデマンドで8か月間講演を選んで好きな時間に見られるようになっているのです。聞きたい講演がざっと20本以上はあるのでゆっくり勉強して知識をアップデートする予定です。帰宅時には前日とはうって変わって明るい日差しの中でみなとみらいは大勢の人で賑わっていました。

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