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日本皮膚科学会東部支部学術大会に出席してきました

[2025.11.10]

少し日にちが経ってしまいましたが、9月末に秋田市で開かれた日本皮膚科学会東部支部学術大会に出席してきました。土曜日の外来診療を終えた後、今回は空路で秋田へ向かいました。森の中に作られた秋田空港に到着後、ターミナルビルから一歩出るとひんやりとした木の匂いに包まれます。秋田に戻ってきたなあという実感が涌いてきました。秋田は約20年前千葉大学から派遣されて秋田大学の皮膚科に5年間勤めていた大変思い出の深い地なのです。その間、人格者の教授の下で講師や医局長も務めさせてもらい、学生への講義やいろいろな患者さんに関わらせてもらいました。今回の学会はその秋田大学皮膚科の主催。行かない選択肢はありません。空港バスが秋田市内に到着した後はその足で皮膚科で一緒に働いた仲間達のOB会に合流し、秋田の美味しいお酒を酌み交わしながら旧交を温めることができました。

翌日の秋田市は快晴。朝からアトピー性皮膚炎関係のセッションと特別講演を聞いたあとのランチョンセミナー(お弁当付きのレクチャー)では、当クリニックでも多くの患者さんに使っている爪白癬の内服薬についての知識を新たにすることができました。ちなみにお弁当はこんな感じです。普通の見た目ですが鶏肉と笹かまぼこが美味しかったなあ

ランチョンセミナーはお弁当をゆっくり食べながら聴く先生が多いですが、私はノートを取りながら聴きたいのでレクチャーの前か後にささっと食べる感じです。午後は酒さについてのセッションを聴きました。午前の講演でも午後の講演でも、演壇を降りた先生にフロアで直接質問し、より詳しい情報を聞くことができ大変参考になりました。

さて、学会が終わった後は久しぶりに秋田大学病院を訪れました。秋田駅前からタクシーで10分くらいですが周辺はかなり店が増えていて風景が変わりました。院内もスターバックスやコンビニエンスストアが入っていてきれいになっていました。廊下に職種別に掲げられたポスターに添えられた「私たちの病院」というフレーズに、秋田県の医療を担う決意と誇り、病院に対する愛着が出ていて、胸が熱くなりました。

秋田大学病院訪問の大事な目的は医学部の敷地に植えられている「ヒポクラテスの樹」を見に行くことです。かの伝説の医聖ヒポクラテスがその下で弟子達に教えを伝えたというまさにその木の由緒正しい末裔が植えられていて、自分たちもこの古来から連綿とつながる職能の一員なのだと思い出させてくれます、ちょっとミーハーですが。暖かいギリシャの島とは全く異なる風土の中でヒポクラテスの樹は健やかに根付き昔よりがっしりと大きくなっているようでした。木を見届けた後は市内中心部に戻り県立美術館で藤田嗣治が秋田に遺した壮大な壁画をじっくり鑑賞した後、再び空路で千葉に戻りました。次に訪れるのはいつでしょうか。

 

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