アトピー性皮膚炎
元々の体質として皮膚の乾燥とバリヤー機能の弱さがあり、皮膚にさまざまな刺激やアレルギー反応が加わって慢性的にかゆみを伴う皮膚炎が継続します。
アトピー性皮膚炎に対しては長年ステロイド外用剤が用いられてきましたが、近年副作用が少ない非ステロイド外用剤がアトピー性皮膚炎用に新しく普及してきており当院でも積極的に使っています。小児はもちろんのこと、おとなでも顔面にはステロイドの使用は最小限に抑えています。
また、かゆみを抑えたり、皮膚のバリヤ機能を維持するためには炎症を抑える薬だけではなく保湿剤を一緒に使うことが重要です。保湿が必要と診断された患者さんには保湿剤を十分量処方しますので、お風呂上がりにしっとりするくらい塗ってください。
また、アレルギー源となるものは患者さんによって異なります。そのため、当院では患者さんによってはアレルギー検査をおこなって日常生活上の注意に生かしています。