Qスイッチルビーレーザー(MM and NIIC Model IB103)
当クリニックでは新たにQスイッチルビーレーザーを導入しました。大学病院でも採用されているモデルです。顔や手背によく出現する日光色素斑(しみ)や異所性蒙古斑、太田母斑などはメラニンの増加が原因ですが、ルビーレーザーは「メラニンに吸収されやすく、ヘモグロビン(血液)に吸収されにくい」694nmの波長を持つレーザー光を、照射されたメラニンの周りに熱による影響が出てしまう50ナノ秒より短い20ナノ秒間(Qスイッチ)発振することで「メラニンだけを選択的にかつ周囲の細胞に影響をほとんど与えずに」分解することが可能です。分解された色素(メラニン)は浅いものは皮膚表面から排出され、深部のものは生体内で他の細胞によって除去されます。この機器はメーカーによる最終調整も済んでおり2024年10月から稼働開始しています。