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第89回日本皮膚科学会東京支部学術大会に参加してきました

[2025.12.14]

11月の半ば、今度は日本皮膚科学会東京支部の学術集会に参加してきました。9月末のものは東日本支部、今回は東京支部。ややこしいですが区割りの違いです。会場は去年に引き続き新宿の京王プラザです。いつも通り土曜午前分の診療を終えた後、快速で新宿に向かいました。(午後の早い時間に聴きたい演題があったので今回は受付の人数を少なくさせていただきました。勉強のためですのでご容赦ください。)はじめに当院でも円形脱毛症や白斑の治療に活用しているエキシマライトのセミナーに出席。エキシマを15年以上活用しているクリニックでの経験を聞くことができ早速当院でも応用しています。続いて脱毛症のセミナーに参加し、第一人者のK先生、U先生の講演で脱毛症診療について整理できました。つぎに出席した白斑治療のセミナーでは、光線治療のトップリーダーであるN市立大、および多数の白斑治療をしているクリニックの先生による治療上の工夫等を聞くことができ当院での治療にも取り入れられるところもありました。この日は学会全体の懇親会には参加せずクリニックにとんぼ返りして、残った業務を片付けました。

翌日(学会2日目)は朝6時に起きて新宿へ。朝一番の8時からのセミナーは新しく発表された爪白癬の診療ガイドラインについての解説と、爪白癬用の内服薬についての使用上の注意についての講演でした。爪白癬の内服薬はクリニックでも多くの患者さんに使っているので最新の情報をアップデートして安全に使用しています。

次いで皮膚科におけるレーザー治療を20年以上前からリードするA先生による「レーザー治療のいま」というタイトルでの講演を聴きました。当クリニックでもシミ治療や加齢性のいぼの治療をレーザーで行っていますが、細かいテクニックよりも「美容皮膚科はファッションではない。正しい診断のもとに行われるべきで、また価格も適正でなければならない」というA先生の姿勢に感銘を受けました。

お昼時のレクチャー(ランチョンセミナー)では皮膚科にとっての最大の武器、外用剤(=軟膏やクリーム剤)のやはり日本の第一人者のO先生の講演を聞きました。O先生の著書は何冊も持っているのですが、講演は大変中身の濃いもので最後に個人的に質問した時に「いつでも聞いてくださいね」と名刺までいただいて感激です。 

続いて午後のセッションは交感神経を整えることで健康を保つということで一般の方向けの多くの著書があるK教授の医療におけるリスクマネジメントの講演、これも目から鱗が落ちるような内容で大変勉強になりました。

最後にS教授による真菌(カビ菌)の検出に関するハンズオンセミナー、つまり各自で顕微鏡を操作しながらの実地体験型の講習会です。S教授は真菌のなかでもマラセチアがご専門です。マラセチアは、夏などに背中や胸、肩などに赤いブツブツが急に出てくるマラセチア毛包炎や、同じく胸、背中に色素斑ができる癜風(でんぷうと読みます)などの原因となりますが、他には頭のふけ症の原因となることも多いと言われています。ただ、ふけ症でのマラセチアは少し種類が異なり、検出するのが大変難しいのです。しかしS教授のやり方だと比較的簡単に調べられました。ふけ症(脂漏性皮膚炎)の診療に大きな武器を得て他の講演ともども充実感ともに会場を後にすると、まだ明るい晩秋の西新宿の街路樹はきれいな黄色に染まっていました。

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