ADM(後天性(対称性)真皮メラノサイトーシス)とその治療
中高年の顔に見られるシミのうち、さいとう皮膚科クリニックで治療の対象としているものは大きく4種類に分けられます。老人性色素斑(日光色素斑)、脂漏性角化症、肝斑、そしてADM(後天性(対称性)真皮メラノサイトーシス)です。
ではADMとはどのようなシミなのでしょうか?
ADMの症状
- ADM(後天性真皮メラノサイトーシス、この疾患研究の第一人者である溝口昌子先生は”対称性”真皮メラノサイトーシスと呼ぶのが正しいと言われています)は褐色あるいは灰色がかった褐色の、米粒大くらいまでの色素斑が頬骨部(約85%)から眼瞼(25%)、こめかみ(約10%)、鼻根部(鼻の付け根)、鼻翼(小鼻 約30%)などにパラパラと左右対称に見られる疾患で、男性より女性に多く見られます。額の両側や手の甲(手背)に見られることもあります。
- 大体20歳以降(早い人では思春期。5歳での発症例もあるそうです)に現れ、長い期間で拡大することが多いとされています。
- また出現しやすい場所が老人性色素斑(日光色素斑=いわゆるシミ)や肝斑、さらに雀卵斑(そばかす)と重なっているので出現している色素斑のパターンや大きさ、さらにはダーモスコピーでの見え方から診断します。
- 雀卵斑(そばかす)や肝斑は紫外線(日焼け)で症状が強まり(=季節性の変化があり)ますが、ADMはほとんど変わりません。
ADMの治療
- ADMは老人性色素斑(日光色素斑)よりも皮膚のやや深いところ(真皮内の浅いところ)にメラニン色素を多量に含む細胞があるので、そのメラニン色素を破壊するレーザー治療が有効です。
- レーザー治療の後、数ヶ月から約半年で色素(メラノソーム)が少しずつ患部からリンパ節に運び出されていき徐々に色が消えていきます。
- ただ老人性色素斑(日光色素斑)の治療が基本的に1回で済むのに対しADMは1回で済むとは限りません。その場合レーザー治療を繰り返しますが、最低でも6か月、間隔をあけてから治療を行います。
- また、レーザー治療の直後は老人性色素斑(日光色素斑)の時と同じく10日間は軟膏と特殊なガーゼでの保護を続けていただきます。
- さいとう皮膚科クリニックではQスイッチルビーレーザーを使って治療しています。
- また、肝斑を合併している場合は肝斑の治療を先に行ってからADMのレーザーを行っています。

